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「きょう、ロマンスカーで。」

 松本小旅行、続きます。長野に移動し、湯田中温泉へ。

 突然だが、小田急線が好きだ。小田急電鉄は、東京西部を基盤とする私鉄で、新宿と小田原(箱根)を結ぶ小田急小田原線を基幹路線としている。都心への通勤電車として200%近い乗車率を誇る?超混雑路線であるが、それに混じって箱根に向かう特急「ロマンスカー」が運行されている。ホームで電車を待っているとロマンスカーを見送ることがよくあるが、展望席に座り誇らしげな顔の子供達を見ていると、「……あ〜なたは今、どの空を、見ているのぅ……」、小田急のコマーシャルソングが頭の中で鳴り出し、それだけでなんだか温泉旅行の気分が味わえる。2005年からはロマンスカー50周年を前に、それまでの昭和な雰囲気が漂うHiSEに加えて新型車両VSEを導入し健在ぶりを示した。

 そんな、小田急の顔、小田急の魂であるロマンスカーを企業の顔としている鉄道会社がもう1つ存在する。長野市を拠点とする地方鉄道、長野電鉄だ。長野電鉄のホームページを見ると、塗装も(ほぼ)同じ、先代ロンスカーHiSEの姿を見ることができる(2008年5月現在)。実はこれ、長野電鉄の特急(愛称、「ゆけむり」)で、小田急から譲渡された先代ロマンスカーを、長野電鉄仕様に改造した物だ。そんなロマンスカー……もとい、特急ゆけむりに乗りに、わざわざ長野までやってきた。

 松本からJRの特急「(ワイドビュー)しなの」に乗り、途中、誰が決めたか“日本三大車窓”の1つ、姨捨の景色を堪能し、小1時間で長野駅に着く。急いで長野電鉄の乗り場へ。特急列車が出発する40分前にホームに着いたが、既に展望席のある先頭車両、最後尾車両とも、親子連れと鉄ちゃんぽい輩が並んでいて、最前列に座ることは不可能となっていた。それでも2列目くらいならゲットできそうなので、最後尾側に並ぶ。40分待ちと言うことは、長野から終点の湯田中までの乗車時間とほぼ変わらないが、全席自由なので展望席に座りたければ並んで待たなければならない。ちなみに特急料金は何処から何処まで乗っても1回100円。最低でも300円の小田急ロマンスカーと比べれば格安だ。

 15分前、ゆけむりがホームに入ってきた。4両編成に縮小されチョロQのような姿(もしくは、あおむしのような……)。隣のホームには普通電車が止まっているが、こちらは東京急行電鉄(東急)から譲り受けた車両。小田急と東急の、夢のコラボレーションだ。何とか2列目をキープ。先代ロマンスカーの展望席に座るのは実はこれが初めて。

 長野駅を出ると暫くは地下を走るが、地上に出ると太陽がまぶしく照りつける。開放感あふれる風景を楽しめるのが展望席の醍醐味だが、日除けが無いので天気の良い日は暑い。都市部を過ぎると、リンゴ畑が広がる里山の風景となる。リンゴの花は今が満開、果樹園に広がる白い花に、時々遅咲きの桜の淡いピンク色が混じる。進行方向と逆向きに座るのは多少違和感があるが、去りゆく風景を眺めるのも面白い。

 信州中野駅を過ぎると、終点の湯田中まではもうすぐだ。ここからはかなりの急勾配が続く。小田原を過ぎたロマンスカーが箱根登山鉄道に入り、いよいよ温泉気分が高まってくるのと感じが似ている。丘一面に広がるリンゴ園の白い花……姨捨にも劣らぬ素晴らしい風景……に見とれているうちに、終点湯田中に到着した。

 日常から非日常へ、小田急ロマンスカーに乗ることのときめきがここ長野の地でも生きている。出来るなら、これから全国の温泉地や観光地を抱える私鉄にどんどんロマンスカー(改)を走らせ、ご当地ロマンスカー連合を作ってもらえないだろうか。そしたら日本全国、何処へでも乗りに行きますので、よろしくお願いします。

 湯田中は、嵐の前の静けさ(今日がゴールデンウィーク初日)。箱根の喧騒と比べればこぢんまりとした温泉街だが、由緒正しい歴史ある温泉らしい。出来るなら一泊してのんびりしたいところだが、そばを食べ、足湯につかっただけで長野への帰路に就いた。帰りの電車は冷房の無い超旧型の車両。天井から空気を取り入れる扇風機と窓からの風を受けながらがたごとと揺られる。長野、地方鉄道の旅でした。





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