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新得町めぐり

 秋の気配が感じられる今日この頃、食欲の秋、新そばの季節です。各種農産物の供給拠点である北海道は、そばの産地としても有名。しかし不思議な事にそばの名店は少なく、なかなか本格的なそば屋に巡り会わない。しかも北海道を拠点とするチェーン店はなぜか“ごまそば”押し。店名からして「ごまそば遊鶴」、「ごまそば八雲」。香りを楽しむそばに香り調味料であるごまを入れ込むという考えられないメニューです。まあそれはそれでB級グルメ的でいいのだけれど。

 話は逸れましたが新そばです。北海道各地の市町村で新そば祭りが開催されますが、最大級なのが新得町(しんとくちょう)の「しんとく新そば祭り」です。毎年2万人が訪れるこの祭りに、初参戦する事にしました。新得町は、十勝平野の西の端、山間部に位置する町ですが、札幌から車で向かうと微妙な位置で・・・、高速道路を手前(トマム)で下りると峠越え、通り過ぎる(十勝清水)と10キロ逆戻り。

 10時開始のところ、9時半に到着。なんとか会場近くの駐車場に入れる事ができました。役所の駐車場みたいな所が特設会場になっていて、テントが立ち並んでいます。実在の店舗や学生団体など計10店舗が出店し、「採れたて」「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」のそばを、かけ1杯25050円の共通価格で競い合います。既にどの店も100人から300人程度の列ができています。

 より多くの種類のそばを食べるため、妻と別れて違う列に並びます。慣れた人は、おぼん(トレイ)を持参し3杯、4杯と同時に持ち運べる態勢をとっています。10時きっかりにどの店もいっせいに動き始めました。ビール箱を並べた仮設席がありますが、直ぐに満席。そばを抱えて右往左往の混乱状態。次の列に並びながら立ち食いする強者も多数。

 動き始めると結構流れは良く、20分ほどで1杯目を受け取り妻とも合流。かけそばは250円ですが、天ぷらや山菜等のオプションメニューを提供している店も有る。最初に並んだ「そばのひろし」では、ゆり根を使ったゆり天そばをいただきました。サービスの山わさびもたっぷり。ザ・北海道な、今日のスタートを切るのにふさわしいそばの出来上がりです。妻が並んだのは「新得高校」。全国高校生そば打ち選手権で日本一になったらしい。こちらは冷たいそば。そば本来の風味が前面に出るストレートな一品です。

 2軒目に並びます。自衛隊の車が居るので何をしているのかと思ったら、どうやらお湯の配布をしています。自衛隊の炊き出し車で沸かしたお湯を各出展者に分配し、沸かすまでの時間を短縮している様です。2軒目は「サホロリゾート」。新得町のリゾートホテルのスタッフが総出で頑張っています。えび天そばをいただきましたが、そばのこしと汁の味加減のバランスが良く、今日食べた中では一番美味しかったです。

 そば以外にも色々な出店があり、そばクレープの様なスイーツ系や、エゾシカ肉、新得地鶏と“口直し”も楽しめます。役場前の会場では、早食い競争が行われたり・・・食べると言うより飲み込むだな・・・、新得町の名湯、トムラウシ温泉の足湯体験コーナーがあったり大盛況の様子でした。

 昼前に、会場を後にします。周辺は路上駐車の嵐、正規の駐車場は長蛇の列、大変な事になっております。新得町の秘湯、オソウシ温泉へ。途中未舗装路を走り、国立公園内の一軒宿「オソウシ温泉 鹿乃湯荘」に到着です。大きな犬がお出迎え。こんな場所じゃ、経営も厳しいのか、不衛生とは言わないまでもあまり手入れは行き届いていない。

 オソウシ温泉は、pH10.0の強アルカリ性温泉。加温ながら掛け流し。温度は低いものの、源泉そのまま掛け流しの浴槽もある。露天風呂はかなりぬるめ。源泉そのままの露天風呂もあるが、こちらはただの水たまりにしか見えません。ちなみに露天風呂は混浴の設定で、振り返れば男湯も女湯も簡単に覗けてしまう簡素な作りになっています。お湯自体はさすがアルカリ性の効能か、つるつる美肌の湯って感じですが、管理不行き届きな感じが残念です。

 新得の町に戻ります。帰宅前に、デザートタイム。「共働学舎交流センター ミンタル」へ。共働学舎はNPO団体で、不登校やひきこもりなど社会に適合するのが難しい人々に、共に働きながら自活して場を提供する事を目的としているらしい。全国に幾つか拠点が有り、新得町では酪農や農業を営んでいる。そして、農場の一角で、一般向けに製品の販売や軽食の提供を行っている。

 昼飯が早く小腹が空いたので、「農場産じゃがいものラクレットオーブン」を注文。日焼けマシーンみたいな機械で巨大なチーズの塊を溶かして落とすやつです。チーズに機械がセットされ、ぐつぐつとしてきた頃合いを見計らい、ゆでたじゃがいもの上に乗せていきます。なんか楽しい。でも残念な事に離れたカウンターで作業をしているので、かなり遠目で見学です。チーズの焦げた部分の苦みが絶妙で、ほくほくのじゃがいもとも相性抜群。大変美味でした。

 ここで働いている人たちの多くは恐らく何らかの理由が有り集まった人々だろうけど、見ている限りは特に違いは見られない。特別愛想が良くも無ければ、人見知りをしている感じも無い。しかし、“そういう人たち”なのだと思うとどうしても色々と気になってしまう。彼らは最終的に自立して“卒業”できるのだろうか。ここでも適応できない人は出てこないのだろうか・・・。仕舞いには、ここで食事している自分が偽善者っぽくも思われてきて、なんとも居心地が悪くなる。単純に「美味しかったね」と言えない、ひねくれ者には向かない所でした。

 それにしても、これまで通過するだけの新得町でしたが、まあそれなりに楽しめました。北海道全市町村制覇まで、あと幾つだ?

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