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十和田湖(十和田市)、玉川温泉

 八戸(はちのへ)と言えば朝市、朝市と言えば“かって丼”。ホテルの朝食はスルーしてタクシーで向かいます。「7時頃には行かないと、売り切れちゃうよ」と昨日小耳に挟んだので早めに出たが、「朝市お願いします」と告げたタクシーは、だだっ広い無人の岸壁へ。「あれぇ、あ、そうか、駅前の方か・・・」、どうやら間違えた様です。一口に朝市と言っても何カ所か有り、毎日行われているのは“陸奥湊駅前朝市(むつみなとえきまえあさいち)”。ちゃんと行き先は告げましょう。

 車が入るのも大変そうな・・・市場関係の車と路上駐車のタクシーで大混雑・・・細い道の向かいに小さな店が入り乱れる市営市場がある。7時過ぎに着いたらすでに大混雑、急いでおかずを物色します。“勝手丼(かって丼)”とは、まあ正式名称ではないのでしょうが、市場で買った総菜をイートインコーナーみたいなところに持っていき、白飯と汁物(せんべい汁)をそこで購入して食べるシステムを指す。海産物だけではなく、普通の総菜や焼き魚も売っているので、生ものが苦手な人も大丈夫です。

 刺身の盛り合わせパックと幾つかの総菜を買い、席に着きます。ご飯待ちの列が出来ているので、時間帯や団体客の動向によっては席が無くなるかも。そして既に店じまいを始めている様子も見られるので、やはり早い時間がお薦めです。特別新鮮とか、名物が食べられるわけではありませんが、市場の雰囲気の中で好きな物が食べられるのは面白い。飛び交う会話がBGMとなり、日常の中に溶け込める感じがまた良い。まあ、タクシー代を考えれば、高価な朝食ですが。

 さて、八戸を後にし、東北随一の景勝地、十和田湖(とわだこ)へ向かいます。そのまえに、ちょっと十和田市(とわだし)に寄り道・・・まあ十和田湖も十和田市の一部ですが・・・千歳市(ちとせし)と支笏湖(しこつこ)の関係ですね、って北海道民にしかわからない例え・・・、今日は十和田市観光です。実は十和田市の官庁街通りも有名な桜の名所です。十和田市現代美術館の近くに車を駐め、付近を散策。満開と言ってもいいくらい、桜が咲き誇っています。いやあ、丁度良い時に来られました。

 十和田市はアートに力を入れているみたいで、官庁街通りを中心に沢山の屋外展示がある。おかげで桜と現代アートの素晴らしいコラボレーションを見る事が出来る。左の写真は、「フラワー・ホース」。韓国人の作家による巨大な馬がパブリックスペースに置かれていて、お金を払わなくてもこんな感じでプロの写真家気分が味わえる。まあでもせっかくなので、少しはお金も払いましょう。十和田市現代美術館へ。

 現代美術を行政が扱うのは難しい。評価が定まらない物に税金を注ぎ込むので理解を得にくい。展示スペースが固定される場合は“つぶし”も利かない。小さな地方都市には英断だっただろうが、まずまず成功しているらしい。入るとすぐに身長4メートルの巨大なおばさん、「スタンディング・ウーマン」が出迎えてくれる。シワまでリアルな立ち姿。「なんでもでっかくすりゃいいってもんじゃないだろ!!」って突っ込みも現代美術の楽しみ。一番感銘を受けたのが、「メモリー・イン・ザ・ミラー」。鏡の中で展開する映像世界に引き込まれる。

 さて、十和田湖に向かいます。朝から降ったり止んだりの雨が、ひどくなってきました。途中、奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)を通ります。所々雪が残り、新緑の季節には少し早い状況。それでも十和田湖の湖畔まで15キロに渡って続く遊歩道には、多くの人が雨にも負けず歩いています。晴れていて、新緑の季節であればさぞ美しい事だろうと、想像しながら車で通りすぎます。

 十和田湖に到着。本当ならランチクルーズのはずでしたが、先ほど中止の連絡が入りました。寒いし、雨も降っているし、まあ仕方ありません。代わりの食事は、JRハウス十和田へ。JRバス十和田湖駅は戦前から続く駅で、北東北を旅するバックパッカーなら一度は立ち寄る場所です。自分も昔は時刻表を眺めて旅行の計画を妄想したものです。そのJR“自動車駅”の建物が拡張され、1階が土産物屋、2階がレストランになっている。暴風雨と言ってもいいくらいの雨を避けて、多くの旅行者で席が埋まっている。

 十和田と言えば、B級グルメの「十和田バラ焼き」。牛のバラ肉とタマネギを甘辛いタレで炒めた料理です。まあ、普通に定食屋で出される牛焼き肉定食と言えます。甘めの焼き肉のタレで炒めた感じ。松屋の新メニューでも良いかも。食が進みますが、あまり観光地気分は出ません。あと、十和田湖の名物と言えば、ヒメマス。こちらは塩焼き。もともと十和田湖には魚が生息しておらず、100年前に北海道から移入されたらしい。ルーツは北海道ですか・・・。こちらも観光地気分が出ません。

 外は相変わらず雨、雨、雨。ランチクルーズに乗るはずだった十和田湖マリンブルーへ向かいます。恨み節の一言でも・・・ではなくて、食後のデザートです。ちょっと評判のアップルパイです。湖畔にある小さな喫茶店って感じで、桟橋には乗るはずだった船が係留されている。窓際の席から、晴れていれば美しいであろう、十和田湖を想像しながらいただきます。青森県産のリンゴをざっくりと入れて、パイで薄く包んである。結構リンゴがしっかりしているパイです。さすが、リンゴ王国の青森ですね・・・
って、実はここ、住所は秋田県。十和田湖の4割は秋田県です。

 そんなわけで、ここからは秋田県の旅。宿がなかなか見つからず、少しずつ検索地域を南下させていたら、結局、鹿角市(かずのし)八幡平(はちまんたい)となりました。八幡平山麓荘さん。十和田湖から50キロ南下です。楽天トラベルでネット予約したら1時間後にご挨拶の電話が来た、ご丁寧な宿です。のどかな山間の道を走っていたら、看板が見つかります。見逃す事はないでしょう。少し早いですが、快く迎えていただきました。電話どおりのご丁寧な女将さんです。

 早いので、夕食の時間を確認してから温泉へ出掛けます。さらに南下し、仙北市(せんぼくし)へ。山には入ると、そこはまだまだ雪国。季節が2ヶ月くらい戻った感じ。雪の壁の間を進むと、「あれは霧?いや湯煙だ」、玉川温泉(たまがわおんせん)に到着です。温泉旅館の他に、オンドル小屋と呼ばれる岩盤浴施設が点在しています。駐車場は、5時30分まで。あれれ、あと1時間ちょいだ、急いで温泉に向かいます。日帰り入浴が何時までなのか確認していませんが、事実上、5時半って事ですね。

 玉川温泉は、日本一の温泉。何がって、まず、単一の湧出口からの湧出量が日本一多いらしい。まあ、それはいいとして、問題は、酸性度が日本一高い事。レモンよりもpHが低い。つまり、100%レモンジュースに浸るよりも強い酸を浴びる事になる。そんなお湯に入っていいのか。

 時間もあれなので、早速入りましょう。温泉の建物は全て木材で作られており、なかなか風情があります。もっともコンクリートや金属で作ったら強酸性の湯気であっと言う間にぼろぼろになるでしょう。浴槽は幾つかに分かれているが、やはりここは「源泉100%」へ、いきなり挑戦です。

 無色透明、湯の花と言われる不純物も見た目はほとんど無い。肩までずっぽし浸かります。以前、死海並に塩分濃度の高い(人工)温泉に入った時は、ひげそり跡などがひりひりと痛くて大変でしたが、まったくそんな事はありません。はあ、いい湯だなあ〜。と思っていたら、ピリ・・・、ピリピリ・・・、ピリピリピリ・・・、なんか異変が起きています。体の何処というわけではなく、電気を流されているような、変な感覚です。

 次に「50%」の湯に入ります。こちらは体に異変を感じる事もなく、ゆったりと入れる。古い湯治場の雰囲気に癒されます。あちらこちら、見物していると、飲泉コーナーを発見。え、飲んでいいの?。「pH1.05と極めて酸性が強く、遊離塩酸を多く含有」するお湯ですよ。じゃあ飲んでみましょう。「歯の保護の為、必ず薄めて飲め」「必ずうがいを」という注意書きがあります。そんな事を書かれたら、そのまま飲んでみたくなります。まあ一口で歯が無くなる事はないでしょう。飲んでみました。はい、確かに酸っぱい感じです。しかしそれ以上にえぐいと言うか、なんと言うか、一言で言えば、まずい。これを飲んで、どういった効果があるのだろうか。

 (駐車場の)時間制限があるので引き揚げます。周囲を散策し、ついでにオンドル(岩盤浴)体験もしてみたかったが、残念。ちなみにここは屋内待避レベルの放射線が出ているそうで、“通”はガイガーカウンターを持って放射能の高いところを探しながら岩盤浴をするそうだ。あと、世界でここと、台湾の北投温泉でしか産出しない、北投石が有名。微量のラジウムを含む石で、健康に良いとも言われ、盗掘が絶えないらしい。ちなみに両方(北投温泉、玉川温泉)に行った俺って、凄い?


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