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最北への旅、オロロンライン

 ゴールデンウィーク、北か、南か・・・、北を目指す事にしました。

 せっかくなので、1月の増毛町(ましけちょう)観光に続き、日本海オロロンライン制覇を目指しましょう。7時過ぎに出発して、高速代をケチって下道でちんたら走る事4時間、やっと留萌市(るもいし)に到着です。ここでます、「菓子工房ルモンド」の酒饅頭を購入。ここの酒饅頭は、増毛「國稀酒造」の酒粕が使われている。なんか、オロロンラインのバトンを引き継いだ感じです。ついでに「一休庵菓子店」に立ち寄り、留萌銘菓「にしんパイ」なる物を購入。なんと、身欠き鰊をイメージした木箱に入れられて売られている。ちなみに原材料を見ても鰊の文字は有りません。

 丁度お昼時、留萌郡(るもいぐん)小平町(おびらちょう)の道の駅「おびら鰊番屋」に到着。道の駅にしては立派な食堂があり、海の幸、山の幸が取り揃えられている。鰊ルイベ定食、タコささめ、漬け平目丼を注文。ルイベとは、魚を凍らせて食べる北海道(アイヌ)郷土料理だが、鮭を用いた物が一般的で、鰊は初めてだ。数の子と、鰊の三平汁(さんぺいじる)を加えた鰊フルコース定食となっている。ちなみに三平汁も北海道郷土料理で、魚の切り身やあら、白子を用いた塩仕立ての味噌無し味噌汁です。ルイベは、凍らせる事によって水分が適度に抜け、独特の食感(しゃりしゃり感)と風味を楽しむ事が出来る。臭みもなく、美味しくいただけました。タコささめは、タコのえらの煮付け。タラコの煮付けと食感も味も似ていたので「卵じゃないの」と妻が言うのを信じていましたが、今調べてびっくりしました。タコのえらって、何処よ。

 道の駅の隣には、日本最北の国指定重要文化財「旧花田家番屋」がある。番屋とは、鰊漁の為の漁師達が寝泊まりした所で、現存する物の中では最大規模らしい。玄関を入って左側が親方の住居、右側がやん衆と呼ばれる漁師達の寝床。このやん衆側が巨大な部屋になっていて、200人程の寝床と、食堂と、3つの囲炉裏端を含む空間が見事。往時の賑わいを感じさせます。

 さて、オロロンラインを北上です。苫前郡(とままえぐん)苫前町(とままえちょう)。この町のカントリーサイン(市町村の境界に立てられている道路標識)は、可愛らしいクマの親子が向き合う姿だが、実は悲惨な事件を下敷きとしている。1915年(大正4年)におきた、三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)。ヒグマに襲われ開拓民7名が死亡し、3名が重傷を負った。吉村昭の小説「羆嵐」の元となり、映画化もされた。その事件現場が、再現、公開されている。

 風力発電の風車群が見えてくるあたりで内陸へ方向転換。さらに案内に従い道道1049号、通称「ベア−ロード」へ入る。普通の民家のガレージとかに可愛いクマの絵が描かれ、「ようこそ羆嵐へ 現地まであと○km」とのんきな看板が続く。事件を風化させないのは大切な事だが、なんか方向が違う様な・・・。

 舗装道路が突然途切れ、少し進むと道が終わり(正確には除雪されていない林道が続く)、現場に到着。再現された民家はブルーシートで覆われていて、まだ今年の“営業”が始まっていない様子だ。民家の横には、その民家の屋根ほどもある再現ヒグマが立っているはずだが、そちらもブルーシートで隠されている。木で骨格を作り、わらで覆っただけの粗末な家の背後には原始の森が広がっていて、冷たい風が吹き下ろしてくる。100年前の事なのに、目の前に凶暴なヒグマが現れてもおかしくない空気感を覚えた。可愛いクマの絵で誘い込んでおいて、いきなり現実を突きつける。この落差も計算された物であるならば、ベアーロードの演出もなかなか奥深い物なのかも知れない。

 次にやってきた若いカップルと入れ替わりに・・・来る人居るんですね・・・元来た道を戻ります。オロロンラインに戻り、苫前町の道の駅「風Wとままえ(ふわっととままえ)」で休憩。宿泊施設と天然温泉が併設されている。素晴らしいのは日本海を眺めながらの足湯。無料でタオルも用意されています。長距離ドライブの疲れは、ここで癒しましょう。でも屋根が無いので、雨の時は不可。強食塩泉らしく、汚れた海のようなお湯。

 今日の宿は、苫前郡(とままえぐん)初山別村(しょさんべつむら)の「しょさんべつ温泉・岬の湯」。道の駅「ロマン街道しょさんべつ」に併設された宿泊施設だ。さらにここには日本最北の天文台、しょさんべつ天文台がある。今日(水曜日)は確か17時で閉館(通常は21時まで)なので、見学だけのつもりで立ち寄ると、ゴールデンウィークだからか、21時までやってるとの事。ラッキーです。それでは夜に天体観測に来ましょう。天文台は高台にあり、近くの公園からは、稚内へと続く見事な海岸線が一望できる。しばし、散歩。

 宿にチェックイン。残念ながら陸側の部屋だったので、海に沈む夕日が見られません。まあ数日前の予約で空いていただけでもラッキーなので贅沢は申しません。しかも宿泊者には、天文台の入館券が貰えます。ラッキーx3です。早めに夕食をいただきます。併設されているレストランでいただくので、宿泊プランに食事を付けなくても、トンカツとか、普通に注文できる。「当店のお薦め!初山別産天然真ふぐ唐揚げ」を追加。ぷりぷりとして、美味でした。

 7時になり、天文台へ向かいます。宿泊施設からは徒歩で行けるので、一杯ひっかけてからの天体観測もOKです。展示物は、まあそれほど天文オタクではないので有難味がよくわかりません。早々に、望遠鏡のある部屋に向かいます。口径65cmの反射式天体望遠鏡と、学芸員?さんが笑顔で迎えて下さいます。ドームの回転は電動だが、望遠鏡自体は手動で動かす。肉眼では明るい星にしか見えない金星が、望遠鏡を通すと実際は三日月であることがわかる。次から次へと鏡を向けてくれるが、それほど知識は無いので「へえー、なるほど、わあー」とありきたりな会話しかできません。持ってる知識を総動員して出た質問が「静かの海は何処ですか?」。それなら肉眼でも見えるでしょ、って感じだけど、望遠鏡を通して超拡大で見せていただきました。

 9時の終了間際には雲も出てきたのでお開き。最大でも3組程度の客しか来なかったので、ほぼ貸し切りで楽しめました。ちなみにカメラを持参すれば望遠鏡を通した映像を撮影させて貰えます。ペンタックスの一眼レフを持っていたのですが、マウントキットを借りる事が出来ました。

 宿に戻り、温泉へ。広めの内湯と、絶景の露天風呂。循環、塩素消毒なのでそれほど期待していなかったが、ほぼ透明なお湯はとろみがあり、心地良い。塩素臭も気にならない。なかなかの、好印象です。しかし、23時から翌朝までは入れないのは残念。あと、妻に言わせると「石油の臭いがする」らしく、かなり不評でした。そう言えばなにか塩素とは違う臭いが漂っていた感じもするが、それほど気にならなかった(鈍感ですいません)。

 明日の天気は少し下り坂。宗谷岬まで、もってくれるでしょうか。



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