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支笏湖、丸駒温泉

 なんだか天気に恵まれない札幌のゴールデンウィーク。最終日の今日も全道的に不安定な1日。天気予報画面を睨み、多少は安定していそうな、南を目指す。

 「支笏湖(しこつこ)」。日本で2番目に貯水量が多く、2番目に深く(平均・最深)、2番目に大きいカルデラ湖・・・、そして、日本一透明度が高い湖です。やっと一番が出てきました。札幌市内から車で2時間弱の距離ですが意外と秘境で、湖を周回する事のできる道路は有りません。

 そして、秘境感を醸し出す別のエピソード。実はここ、札幌とは電気が違うそうなんです。北海道電力は50Hzだが、支笏湖では60Hz。支笏湖から流出する河川である千歳川に王子製紙が自前で持つ水力発電所が有り、支笏湖温泉街はそこから電力の供給を受けている為に起こる違いで、言うなれば支笏湖は北電の管轄外なのだ。

 定山渓(じょうざんけい)に向かう道と分かれ、山道に入る。カルデラに入る為の外輪山を越える道は結構厳しい。天気予報どおり、時折パラパラと小雨が落ちる。それでも支笏湖畔に着いた頃には少し明るくなった。温泉街らしき所に着くと、駐車場に誘導される。ここは各店舗で自前の駐車場は持たず、観光客はここに停めるしかない様だ。

 お目当ては、水中遊覧船。別に潜水艦ってわけではなく、水面下に窓が設けられているだけなのだが、日本一の透明度と相まって、素晴らしい眺めが期待できる。が、ががーーーーん、本日は、荒天の為、全便欠航。仕方がないので、晴れていればさぞや美しいだろう、湖畔の風景をイメージしながら散策したり、支笏湖ビジターセンターでしばし暖をとったり・・・。

 昼ご飯は、支笏湖名物、ヒメマスを物色。各民宿や寿司屋で刺身やフライ定食を提供している。定食で1,000円前後から2,000円くらいまで。あまり安い物ではない。後、今売り出し中なのが「アキヒメ温玉ライス」。今まで捨てられていた採卵後のヒメマスを使った料理。町興し企画B級グルメで、多くの店舗で提供している。どの店も決め手が無く、3周くらい廻った後に、駐車場近くの、とある店に入る。

 フライと刺身の入った定食と、あきひめ温玉ライスを注文。しばし待って登場した定食は、うーーーん、時期が悪いのかなあ、給食の様なフライと解凍しきれていない刺身。ヒメマス漁が解禁されるのが6〜8月なので、その時期に来れば新鮮なネタが食べられるのかも知れません。温玉ライスは、アキヒメのフレークで作った混ぜご飯に、支笏湖に無理矢理関連付けて色々手を加えた料理。これもダメだなあ、手を加えすぎです。アキヒメフレークチャーハン(もしくはピラフ)くらいで止めといた方が美味しい気がする。そもそも今まで不味くて捨てていた“廃材”の有効利用料理。無理がある。缶詰にして、ちょっと高級な猫のエサとした方が売れるかも(<−馬鹿にしてません、真面目な話)。

 “口直し”に、食後のスイーツを。歴史感漂う建物が多い支笏湖温泉街にあって、場違いなほどその存在が目立つおしゃれなホテル「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌(みずのうた)」。観光バスで来る団体客は、皆ここのランチビュッフェに送り込まれている。その一角にあるのが「スイーツショップ パティシエ・ラボ」。周囲に甘い香りを漂わせている。見ていると結構な人だかりで、30歳以下の観光客の96%、31〜40歳の観光客の87%はここでなんらかのスイーツを購入している、と、思う。

 レジの横はガラス張りの工房になっていて、制作工程を見せる事によりますます購買意欲をあおる作戦。売れ行き一番は「たるまえ山シュー」シュークリームです。でも「しこつ湖」を買ってしまいました。だってお姉さんがバーナーで砂糖を焦がしながらにっこり微笑むものだから、釣られちゃいました。

 全体はキウイを半分に切った形。シュー生地の器の中に桃のコンポートを敷き、カスタードクリームを縁まで入れ、キャラメルでフタをした感じ。まあ、シュークリーム派生商品です。近くのベンチで出来立てをすぐにいただく。飽きない味で、美味いです。やっと支笏湖で良い思い出ができました。

 昨日に続き、ゴールデンウィークは仕事の都合で特に予定は無いけど温泉くらい行っておこうか企画、第2弾。支笏湖まで来れば、温泉好きなら誰もが一度は訪れたい秘境温泉「丸駒温泉旅館(まるこまおんせんりょかん)」です。大正4年創業で、今でも自家発電で電力をまかなっていると聞くと、一見客が躊躇するひなびた感じをイメージするが、行ってみると、立派な近代旅館でした。

 早速入浴。お目当ては、天然露天風呂。湖の一角が仕切られていて、湖底から沸く温泉をそのまま露天風呂としている。湖の水位に同調して露天風呂の深さと温度が変わると言うのが売り。今日は水深80センチ、正座をすると息が出来なくなるので、少し膝立ちの微妙な体勢。そしてぬるい。岩で仕切られているので入浴しながら湖は見えないが、湖岸の木々と、そこに集まる野鳥を眺めながらの入浴。それなりに気分は良い。

 気分は良いが体が温まらないので内湯に退散。湖水入り露天風呂と違って、こちらは紛れもなく源泉掛け流しだが、温泉成分としてはそんなに濃くない感じ。支笏湖の眺めを楽しむのなら、普通の露天風呂がお薦め。四角い空が見えるだけの露天風呂が多い中、ここは本当に眺望最高です。

 さて、帰宅の途につきます。が、ちょっと寄り道。札幌と支笏湖を結ぶ道の途中に、支笏湖の西岸へと至る分岐がある。2車線の立派な道だが9キロ程で行き止まりとなり、今は何も無い。しかし、1972年の2月は、ここは世界中の注目が集まる夢の舞台であった。札幌オリンピックで恵庭岳は滑降競技の会場となり、聖火分火台が置かれると共にロープウェイが設置される等の整備がなされたが、その後“予定どおり”全て撤去された。今もGoogle mapsを見ればその跡(山頂から西南西方向の斜面にある2本のギザギザ)を確認できるが、自然に還りつつある。

 そんな夢の跡を見つける為にではなく、途中にある「オコタンペ湖」を見学です。周囲5km程の小さな湖だが、北海道三大秘湖の1つと言われています。コバルトブルーに輝く美しい湖らしい、が、例によって、今日は曇り空。でも原生林に囲まれて近づくことを許さない姿はやはり神秘的でした。札幌から1時間半で来られる秘境ですが。一度真冬の凍った姿を見てみたい気もします。



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