OYOYO Web Site

芝居「ちっちゃなエイヨルフ」

 職業柄、土日や深夜に仕事に出かける事が多々ある。当然残業が増えるが、世知辛い昨今、代休を取れと上司がうるさい。仕方がないので「明日は急ぎの用事は無いなあ(無い事にしよう)、じゃあ休むかっ」って感じで突然休暇が発生する。当然なんの予定も立てて無いので、たいていは無駄な一日を過ごす事になる。まあ世の中にはサービス残業が当たり前な職場も多いと聞くので恵まれていると思わなければならない。

 今日もそんな一日。お昼過ぎて、「じゃあ映画でも見に行くかっ」て事になりネット検索開始。徒然(つれづれ)なるままに眺めていると「チケッツトーキョー」なるサイトに引っかかった。東京で行われる芝居やコンサートの“当日券”を専門に扱っているようで、しかも公演によっては半額で買える物もある。映画はふらっと見に行くもの、演劇は気合いを入れて見に行くもの。っと、思っていたが、ふらっと見に行く芝居もいいかもしれない(半額だし)。幾つかの作品から、好きな俳優の勝村政信が出ている作品、イプセン作「ちっちゃなエイヨルフ」を選んだ。いざ、池袋へ。

 今日が初日だが、当日券でも余裕。かく言う我々も当日券、あてがわれた席は3列目の上手端。それほど大きな劇場ではないが、セットの上手奥側は見えない。下手側には泣く子も凍り付く、白石加代子さんが座っている。彼女に観られての芝居は、役者としては実にやりにくいだろう。他にも何人かの女優さんや「先生」と呼ばれる謎のおばあちゃんが居たり、世間的な知名度に比べ、“業界”的には注目作なのかも知れない。

 さて、イプセン作「ちっちゃなエイヨルフ」だが、初めて聞く作品だ。イプセンと言えば「人形の家」。他にはかろうじて「ペールギュント」が挙げられるが、芝居と言うよりも世間的にはグリーグの作品。私の中では、イプセンは時代の波に乗った偉大なる“一発屋”だ。今回も素直に「人形の家」を上演していれば興行的には安泰であったであろう。なぜ「……エイヨルフ」なのか?。パンフレットで冒頭部分の粗筋だけ頭に入れ、幕が上がるのを待った(って、最初から幕は上がって舞台まる見えなんだけど)。

 2時間、3幕、途中休憩無しで終了。シェークスピアだと、作品を知っていることが前提で演出のおもしろみを語らなければならないが、全く知らない話なので物語に没頭できた。イプセンは、「人形の家」もそうだが、何かのきっかけで人間の心があらわになる話が上手いようだ。一見すると幸せそうだが、何処か繕っているように見える4人の大人が、“ちっちゃなエイヨルフ”の死を境に、「それを言っちゃあ、おしめぇーだょー」のどろどろの世界に。このままバラバラになるかと思ったら土壇場で思わぬ再生が……。

 これほど芝居らしい芝居を観たのは何年ぶりか。見終わった後も、いつまでも語りたくなる作品。芝居好きで良かった、この瞬間に立ち会えて良かった、最高の休日に感謝。

 一つ残念だったのは、カーテンコールに“ちっちゃなエイヨルフ”君が現れないこと。まあ、夜9時を過ぎているので“大人の事情”で仕方がない。

音楽劇「箱の中の女」

 うーーーん、久しぶりにわけのわからない物を観た。作品の方向性が全く理解できないまま話がなんとなく進み、え、それでおわりなの?って感じで、なんか腑に落ちない気分のままカーテンコール。

 一青窈が主演で“音楽劇”と銘打っているが、彼女の世界が生かされているとは全く思えない。中島みゆきの「夜会」シリーズのように、アーティストの世界観が舞台で再構築されるのを期待していたが間違いだったのか。

 じゃあこの作品は作・演出の、岩松了の物か。役者としての彼はよく見かけるし、好きな俳優でもある。しかし演出作品を見るのは初めてだ。もしこの作品が彼にとっての代表作となるのであれば、残念ながら作・演出家としての彼は私の中では落第だ。

 普通に一青窈のコンサートを鑑賞した方が感動できるな。

舞台「フラガール」

 舞台「フラガール」を観に、赤坂ACTシアターへ行ってきました。久しぶり……TBSが新社屋に移ってからは初めてか……の赤坂、様変わりにびっくりです。ちょうど“夏フェス”の最中で、暑い中、かなりの賑わいでした。

 発売開始からしばらくしてチケットを購入したが、その段階では休日でも結構自由に好きな席が選べたので、ひょっとして興行的には失敗かな、と思っていたがほぼ満員の入り。「世界ウルルン滞在記」等、TBS総力をあげての番宣が功を奏したか。

 購入したのは2階の最前列、舞台全体がほどよく見渡せる。イメージしたとおりの良い席で大満足。1階ロビーでは演目にちなみスパむすびを売っている。2階のロビーには、あ、小池栄子だ。

 作品の方は、期待どおりの素晴らしい出来でした。大ヒットした映画がベースになっているのでどうしても比べてしまうし、舞台のセリフに先行して映画のシーンが浮かんでしまうのも仕方がない。しかし、映画とは違うシナリオが用意されそれなりに盛り上がるし、ボタ山(ズリ山)からダイヤモンドヘッドへの転換は舞台ならではの演出。「ライオンキング」の日の出シーンを思い出してしまった。

 そして踊りのシーンはさすがに生の舞台。映像だと何処か向こう側の出来事だが、舞台だと直接語りかけてくる感じが伝わってくる。ウルルンの福田沙紀を観たときはどうなることかと思ったが、頑張りました。

 一つ演出に注文を付けるとすれば、カーテンコールでぜひ男優陣にも踊ってもらいたかったこと。阿部力や、田山涼成、いかつい炭坑夫の面々が笑顔で踊ってくれればいっそう微笑ましかった事だろう。

 それではあと1週間、出演者の皆さん、頑張ってください。



| 1/1PAGES |

 

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

表示中の話題

分類

温泉紀行

北海道)
パンケの湯(上砂川)
ぬかびら温泉(上士幌)
ユンニの湯(由仁)
温泉旅館松原(千歳)
いわない温泉(岩内)
祝梅温泉(千歳)
たっぷの湯(新篠津)
鯉川温泉旅館(蘭越)
みうらや温泉旅館(岩内)
竹山高原温泉(北広島)
湯ーとぴあ神恵内(神恵内)
ナウマン温泉(幕別)
旭岳温泉・湧駒荘(東川)
丸美ヶ丘温泉ホテル(音更)
北湯沢温泉(伊達)
岩見沢ゆらら(岩見沢)
川島旅館(豊富)
しょさんべつ温泉(初山別)
北村温泉(岩見沢)
月形温泉ゆりかご(月形)
門別温泉とねっこの湯(日高)
鶴の湯温泉(安平)
北竜温泉(北竜)
ホテル北乃湯(奈井江)
月美の宿紅葉音(蘭越)
つくだ荘(斜里)
赤井川カルデラ温泉(赤井川)
カルルス・ホテル岩井(登別)
定山渓・湯の花(札幌)
ながぬま温泉(長沼)
苗穂駅前温泉 蔵の湯(札幌)
えべおつ温泉(滝川)
ルスツ温泉(留寿都)
レ・コードの湯(新冠)
洞爺湖・ホテル和風(虻田)
湯の川・ホテル雨宮館(函館)
しこつ湖鶴雅リゾートスパ(千歳)
番屋の湯(石狩)
つきさむ温泉(札幌)
妹背牛温泉ペペル(妹背牛)
紋別プリンスホテル(紋別)
丸駒温泉旅館(千歳)
森林公園温泉きよら(札幌)
あいの里温泉なごみ(札幌)
鶴亀温泉(余市)
ふくろふ乃湯(当別)
虎杖浜温泉 アヨロ(白老)
豊平峡温泉(札幌)
楓楓(北広島)
十勝川温泉 富士ホテル(十勝)
なんぽろ温泉(南幌)

他)
玉川温泉(秋田)
周防大島(山口)
七沢温泉(神奈川)
大洗・潮騒の湯1(茨城)
大洗・潮騒の湯2(茨城)
天空の湯(山梨)
かみのやま温泉(山形)
道後温泉(愛媛)
ハワイアンズ1(福島)
ハワイアンズ2(福島)
ハワイアンズ3(福島)
湯田中(長野)

倉庫

コメント

リンク

このブログの検索

遠くへ行きたい

Test Space

candybox counter